Speechifyは、ユーザーのデバイス上で完結して動作する新世代のAI音声モデル「Speechify On-Device iOS Voices」のリリースを発表できることを嬉しく思います。今回のリリースはSpeechifyにとって重要な研究上のマイルストーンであり、インターネット接続に依存せず、100%ローカル推論によって高品質なテキスト読み上げを実現します。
オンデバイスiOS音声を使えば、ユーザーは完全オフラインの状態でも、遅延やバッファリングなしでその場ですぐに再生を始められます。これまでSpeechifyユーザーに親しまれてきた自然な音声が、その品質・明瞭さ・表現力はそのままに、クラウドモデルなしでデバイス単体で利用できるようになりました。
どこでもすぐに、安心・安全な再生を
Speechify On-Device iOS Voicesは、通信環境が限られている、または利用できない場面でこそ威力を発揮します。フライト中や地下鉄での移動中、海外旅行中や接続が不安定な場所でも、Speechifyなら途切れることなく読み上げを続けられます。
推論処理がすべてデバイス内で完結するため、オーディオ再生は即座に始まり、常にきびきびと利用できます。全ての処理がユーザーのスマートフォン内で行われることで、プライバシーが守られた、よりセキュアなリスニング体験を提供し、ネットワークへの依存もなくします。
エッジベースAI音声技術の進化
オンデバイス再生を実現するため、Speechifyの研究チームは、最先端で高い計算能力を要する音声モデルを、音質を損なうことなくスマートフォン上で効率よく動作するよう最適化しました。これには、人間らしい音色や自然なリズム、豊かな表現力を保ちながら、完全なローカル動作を実現するためのモデル構造の改良が必要でした。
今回のリリースは、インテリジェンスを直接パーソナルデバイスに搭載する「エッジベースAI」への移行を象徴しており、常時接続を前提としない、より高速で信頼性の高い体験を可能にします。
高品質な読書体験をもっと多くの人に
推論処理をデバイス内に移すことで、Speechifyはデータプランや通信状況にかかわらず、高品質なAI音声を提供できるようになりました。このアプローチにより、通信費が高い、接続が不安定、あるいはそもそも利用できない地域でも、高品質な読書体験を幅広く届けられます。
Speechify On-Device iOS Voicesは、AppleのCore MLフレームワークの技術も活用しており、音声品質と応答性を保ちつつ、iOS上で効率的なローカルパフォーマンスを実現しています。
選択肢と信頼性を両立する設計
このSpeechify On-Device iOS Voicesの導入により、ユーザーはAIによる読み上げ体験を、自分の使い方や好み、接続状況に合わせて、クラウドベース音声とオンデバイス再生のどちらからでも選べるようになりました。
On-Device iOS Voicesは、どこで聴くときも速く、信頼性が高く、誰にとっても使いやすい読書体験を届けるというSpeechifyの使命を体現しています。